技術の粋を結集した最高級ランクの雛人形
現代の住宅事情は昔の日本とは大きく様変わりし、七段飾の雛人形を購入する方はずいぶんと少なくなっているようです。
近年はコンパクトなサイズの雛人形に人気が集まり収納タイプや平飾り(親王飾り)が売れ筋となっていますが、桃の節句を最も華やかに演出してくれるのは見応えのある豪華な七段飾りでしょう。
ちなみに岩槻や浅草橋の人形専門店の店員さんに聞いたところ、購入するか否かは別としてお店に訪れたほとんどのお客様が七段飾りの雛人形をご覧になっていくそうです。
私も以前、岩槻の人形店を訪れた際に「見るだけならタダ」ということで七段飾りの雛人形を見てきましたが、三人官女や五人囃子、右大臣、左大臣、仕丁など全てが揃った七段飾りの風格は正に圧巻のひと言。
節句人形専門店に行かない限り最近ではなかなかお目にかかれなくなった七段飾りの雛人形ですが、ネット通販で取り扱っているお店もありますので、その迫力の画像をご覧になって贅沢な雰囲気だけでも味わってみませんか。
ネット通販サイトの「楽天市場」で見つけた最も高額の七段飾りはこちらです。
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上の画像は大橋弌峰作の七段飾りで、価格はなんと4,789,600円(2020年1月時点の価格です)。
100万円クラスの商品でも相当高額だというのに400万円以上の雛人形がネットで販売されているとは驚きです。
でも、確かに値段が高いのは当然のこと。
着せ付けは京都が誇る人形作りの名匠として知られる大橋弌峰氏。
そして人形の頭(かしら)は国内最高峰の頭師として名高い川瀬猪山氏によるもの。
特に川瀬猪山氏が手掛ける頭は一般の人形店には出回らない最高級品ですので、それを考えればこの七段飾りが超高額というのも納得です。
「予算はいくらでも出せるから最高級品の七段飾りが欲しい」という方には迷うことなく選んで欲しい雛飾りですね。
なお、ここ数年は上の画像(大橋弌峰作の七段飾り)の商品が楽天市場で販売されている最も高額でしたが、今年改めてチェックしてみたところ、更に上を行く高額商品が販売されていました。
それがこちらの平安桂甫作の七段十五人飾りで、値段は4,950,000円(2020年1月時点の価格です)。
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黄綬褒章を受章している安藤桂甫氏は、大橋弌峰氏と並び日本を代表する超有名な京雛作家で、気品と風格に溢れ心を惹きつける味わい深い魅力があります。