吉徳の雛人形の顔は他のブランドやお店と違うの?
顔が命の吉徳〜♪というフレーズがテレビから流れると、「今年も雛祭りの季節が近づいて来たのね」と思われる方も少なくないと思います。
もしかしたら関東だけのローカルCMなのかもしれませんが、桃の節句のシーズンが近くなるとテレビで頻繁に放映される定番のCMですよね。
ただ、私が子供の頃に見た吉徳のCMでは「人形は顔が命です」というナレーションだった記憶があるのですが、別にここでCMの話をしようとしているわけではありません。
正徳元年(1711)に創業し、 約300年の歴史を持つ老舗ブランド「吉徳大光」が、一貫して「顔が命」という表現をし続けていることに触れようと思っているのです。
つまり吉徳大光は、それだけ雛人形の顔立ちに強いこだわりを持っていることの表れにほかならないわけですが・・・
果たして吉徳の雛人形は、それほど良い顔をしているのでしょうか?
吉徳のお雛様の顔が本当にいいのかどうかについて触れる前に、まず雛人形の作り(構造)を知っておく必要があります。
日本全国には多数の節句人形店があり、それぞれの人形店ではオリジナルの雛人形を製作しています。
ただし、オリジナルの雛人形といっても、ほとんどのお店が独自で作っているのは胴体の部分です。
更に言うと、胴体の内側まで独自で作っているお店は極少数で、多くの場合は胴体の外側の衣装だけをその店のオリジナルとして作っています。
では肝心の顔はどうしているのか?というと、頭師(かしらし)と呼ばれる職人さんが作った顔を、各お店のオリジナル製品(胴体)に組み合わせているのです。
ご存じの方もいると思いますが、そもそも雛人形は分業形態で製作されていて、「頭」「髪付け」「手足」「胴」「着付け」など、それぞれを専門の職人さんたちが手掛けています。
要するに人形店に並んでいる雛人形は、お店のオリジナル衣装をベースに、専門の職人さんが作った各パーツを組み合わせて(仕入れて)製品化されたものなのです。
これらのパーツを全て自社で手掛けている人形店・ブランドもありますが、多くのお店では衣装のみオリジナルで作成し、他のパーツは職人さんや専門業者から仕入れた製品を用いているというスタイルが主流になっています。
なので、いくつかの人形店で雛人形を見て回ると、衣装はお店ごとに違っても、「この顔、さっきのお店と同じかも?」ということがあるのは、このためなんです。
吉徳の雛人形はホントに顔がいいの?
前フリが長くなりましたが、再び吉徳の雛人形に話を戻します。
これまでの説明で、雛人形は分業で製作されていて、多くの人形店では専門の職人さんが作った「頭(顔)」を仕入れて製品化しているとお話しました。
では、この点について吉徳ではどうしているのかというと、基本的には吉徳だけのオリジナルの顔を採用しています。
そして、その顔は吉徳らしさを持っています。
「吉徳らしい顔」を言葉で表現するのは非常に難しいのですが、「優しさに溢れた、気品あるとても美しい顔立ち」で、いつまでも見つめていたくなる、そんな一目で人の心を捉えるようなお顔です。
ちなみに、吉徳の雛人形を購入した方たちの評価・レビューによると、「愛らしく優しい顔立ち」「正統派の美人顔」「写実的な表情」「見るたびに引き込まれるような美しさ」「端正な顔立ち」など、いずれもお顔の良さを絶賛する言葉が並んでいます。
というわけで、吉徳大光の雛人形は本当に顔がいいの?という問いに対する回答は、迷うことなく「吉徳の雛人形は顔がいい!」です。
吉徳の人形の企画やコーディネートを担当している人形師さんによると、顔は専門の職人さん(頭師)に依頼して、オリジナルを製作してもらっているそうです。
また、職人さんへはかなり細かい注文依頼を出していて、お顔のレパートリーはとても幅広いようです。
(ひと口に吉徳の雛人形の顔と言っても、京雛を彷彿させる古風な顔や、少しおっとりした関東雛風の顔、ふっくらとした現代風の顔など様々なタイプがあります。)
一般的に職人さんが作った顔をそのまま使用する人形店が多い中、頭師さんに事細かな注文を出したり、お顔のレパートリーを幅広く揃えたりと、なぜ吉徳はそこまで人形の顔にこだわるのか?
そこには、お人形に愛着を持って欲しいという吉徳の願いが込められています。
ご縁があって巡り合った人形に愛着を持ち、末永く大切に飾っていただくためには、好きな「お顔」であることがとても重要だと吉徳では考えているそうです。
やはり「人形は顔が命」と言うだけあって、吉徳では雛人形の顔に対して相当なこだわりを持っていることがわかりますね。
<結果>
「顔が命の吉徳」というキャッチコピーは伊達ではない!
吉徳の雛人形のお顔の良さを、ぜひご覧になってみてください。
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