雛人形選びはやっぱりこれが基本です
GoogleやYahooなどで「雛人形 選び方」、「ひな人形選び」といったフレーズで検索すると・・・・・
同じような内容のサイトばかりがヒットすると思います。
いわゆる「まずは飾る場所を決めて、収納する場所を確保して・・・」というお決まりのパターンですね。
なので、雛人形の選び方を案内しているサイトはどこも同じことばかり書いてあるじゃないか!なんて、うんざりしている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
でもですね、やっぱり雛人形選びはここからスタートするものだと思うんです。
例えば、雛人形をサイドボードやタンスの上に飾ろうと考えている場合、そこに飾れる雛人形はコンパクトな親王飾りやケース飾り、収納タイプというように自ずと決まってくるはずです。
飾る場所がサイドボードやタンスの上に限定されているのに、大きな段飾りを購入するわけにはいかないですからね。
逆に大きな和室や広い床の間があってそこに飾るという場合、いくら可愛らしいからといって小さな芥子サイズの親王飾りではあまりにバランスが悪すぎます。
ですから、雛人形を購入する際は、まず「飾る場所を決めて」、「収納スペースを確保し」、その上で大きさのバランスを考慮した商品を選ぶというのがやはり正解だと思います。
というわけで、当ページでは雛人形選びの基本的な流れを解説していますので、ぜひ参考にしてください。
まずは飾る場所を決めること
お雛様は女の子の健やかな成長と幸せな一生を長って飾るもの。
ですから皆でお祝いできるように、和室はもちろんのこと洋室、リビングなど家族みんなが集まり尚且つ見栄えのする場所を選んで飾りましょう。
昔は「雛人形は和室や床の間に飾るもの」というのが決まり事みたいな感じでしが、最近は住環境やライフスタイルの変化から洋間やリビングに飾る人も増えています。
また場所を取らない省スペースタイプの雛飾り(親王飾りや収納飾り等)が主流になっているので、設置場所はサイドボードやタンス、チェストの上などが一般的です。
飾る場所を決める際の注意点
雛人形は家族みんなの目が届く場所に飾るのが理想的ですが、飾り場所を決める際に気をつけておきたいことがあります。
それは「直射日光や暖房器具の熱が当たる場所は絶対に避ける」ということです。
説明するまでもないことですが直射日光は人形が着ている衣裳の変色、褪色の原因となります。
また暖房器具の熱によって雛人形やお道具類を傷める恐れがありますので、このような場所に飾り付けるのは絶対にやめてください。
なお雛人形を飾る方角を気にしている方も少なくないようですが、雛人形を飾る方角には特に決まりはありません。
昔は南向きに飾るのが正統だったようですが、最近の住宅環境で方角にこだわっていると家の中で飾れる場所が限られてしまうと思います。
場合によっては飾る場所が無いなんてことになりかねませんので、方角はあまり気にせず見栄えのする場所に飾るといいでしょう。
飾る場所の寸法を確認する
飾る場所の候補が決まったら、そのスペースの寸法(縦、横、高さ)を測ります。
飾る場所を決めても「だいたいこのくらいの雛人形なら飾れるかな?」と目見当で済ませてしまう方もいますが、寸法は必ずしっかりと測っておきましょう。
なぜなら、この寸法によって購入候補となる雛人形が決まってくるからです。
例えば人形店に行って、とても気に入った商品があったとします。
でも、雛人形を飾ろうと考えている場所に、この商品が設置できるかどうかサイズ的にちょっと微妙だったりした場合、その場で購入するのを躊躇してしまう可能性もありますよね。
実際、人形店の販売員さんの話によると、こういうパターンのお客さんは意外と少なくないそうです。
要するに「飾れるかどうか微妙なので、もう一度出直して来ます」というお客さんが結構いるということです。
もしも、雛人形を飾る場所を決めたときに寸法をしっかり測って、そのメモを持ってお店に行きさえすれば、「もう一度出直して来ます」などと煩わしいことにならずに済みます。
それだけでなく、次にそのお店に行ったとき、気に入っていた雛人形が売り切れて無くなっていたということもあり得ますので、そんな煩わしさよりも、むしろこっちの方が大きな痛手かもしれません。
「やっぱり、あのとき買っていればよかった」と後悔しても・・・・・時すでに遅し、です。
何軒もお店を見て回り、せっかく見つけた雛人形であればなおさらショックも大きいはず。
そもそも雛人形選びが振り出しに戻ってしまったら、それまで雛人形を見て回るのに費やした時間が水の泡になってしまいます。
なので、雛人形を飾る場所が決まったら、そのスペースの寸法をしっかり測り、必ずメモを取っておきましょう。
意外と見落としがちな収納場所
雛飾りの収納は意外と場所を取るものです。
いくらコンパクトな雛人形といっても、それはそれなりに収納場所を必要とします。
ですから、雛人形をしまっておく場所がどれくらい確保できるのかもきちんとチェックしておきましょう。
ちなみに三段飾りや七段飾りは思っているほど収納場所は必要ないという方がいますが、いやいやそんなことはないと思いますよ。
七段飾りなんて人形だけでも15人いるわけですし、飾り台だって七段もあったら相当な大きさです。
人形店でも何人かの販売員さんは、段飾りは飾っているときは大きいけど、しまうときはそれほど大きくないと言ってましたが・・・・・。
確かに収納時の箱に入れた状態を大きく感じるか小さく感じるかは人によって違うとは思います。
しかしミニサイズの三段飾りなどではない限り収納場所はかなりのスペースが必要になるはずです。
一般的に三段飾りの場合なら親王、官女、飾り台、屏風、お道具、お花、雪洞がそれぞれの箱に入りますので、それなりの収納スペースが必要ということは簡単にイメージできるのではないでしょうか。
というわけで「三段飾りや七段飾りを購入しようと考えているけど収納場所が心配」という方は、人形店で収納時の状態や箱数などを必ず確認するようにしてくださいね。
飾る場所の条件や好みに合った人形を選ぶ
飾る場所や収納場所が決まったら、あとは好みや予算に合わせて商品を選ぶだけです。
とは言っても、雛人形選びはここからが本番になります。
まずは住環境の条件に合わせて七段飾り、三段飾り、親王飾り、収納飾り、ケース飾りといった形状の中から自分の好みやお部屋の雰囲気にマッチするタイプを選ぶといいでしょう。
雛人形選びのポイントは色んなタイプを見るよりも出来るだけひとつのタイプに絞ることです。
例えば「豪華な三段飾りも素敵だし、シンプルな親王飾りも気になる・・・。」という感じであれもこれも見ていると、訳が分からなくなってしまいますから。
とにかくお人形選びはまず最初にどのタイプにするかを決めて、そのうえで好みの顔や衣装などを選んでいくといいでしょう。
なお、最も理想的なお雛様選びは直感で判断することだと言われています。
直感的にピンっ!ときたものが、正にご縁のあるお雛様というのは確かにわかる気もしますよね。
でも全ての人が直感でお雛様を選べるわけではありませんので、そんなときは雛人形のお顔・手・足の素材や作り、衣装の材質や生地などをしっかりと吟味しながら選んでみるといいですよ。
そしてお気に入りの人形が決まったら屏風や飾り台、雪洞(ぼんぼり)、花飾り、お道具などの色・デザインをチェックして、お雛様とのバランスが良ければ(自分の好みになっていれば)最終決定しても良いでしょう。
雛人形の選び方はどこのサイトも同じような内容が書かれていると思いますが、これはネット上のことだけに限りません。
節句人形の専門店に行くとたいていは「飾る場所はどこですか?」「収納場所は決まってますか?」などと販売員さんが聞いてきます。
雛人形の下見でお店を何軒も回っているとき、行く先々のお店で同じことを聞かれると、正直なところ「また同じ質問か〜」という気持ちになってきます。
まあ販売の決まり文句というか、まずは飾る場所を確認しないことには販売員さんもどのサイズの雛人形をおすすめしたらいいのか商品が定まらないということもあるでしょう。
でも販売員さんの中には「他のお店で雛人形を選ぶポイントなどは説明してもらいましたか?」と気を利かせて聞いてくれる方もいて、そんな販売員さんは他店と重複するような話は省いてくれるので、無駄に時間を使われることがなく助かります。
ほんの小さなことかもしれませんが、こういうことに気を利かせてくれる店員さんは知識が豊富で商品説明も上手、対応はもちろん丁寧で信頼できそうな方が多いですよ。